ノイシュヴァンシュタイン城

 城に行くには二つ道がある。一つはブスの道(ドイツ語ではバスのことをブスという)もう一つは馬車の道、ブスの道は長いので、歩くときは馬車の道を行く。でもブスの道の方が終点で、展望台やらマリエン橋からのこの写真の風景が見られるので、ブスで登って、馬車道で降りてくるのがよいと思う。ちなみに女の人に「お城までどうやって登ったの?」って聞かれて、「ブスだ!」なんていうと怒られるかな?
 マリエン橋の真ん中あたりに、ひとりドイツアルプス地方の民族衣装を着てたたずんでいるおじさんがいた。ここで、観光客と一緒に写真を撮ったり、昔話をしてくれるというマリエン橋の名物おじさんだ。昔話といっても、ドイツ語でのお話ですから、なんのこっちゃよく分からないので、日本人は写真だけにしておきましょう。で、チップは払ってあげましょう。なんかそのおじさんに自分たちの写真をとってもらってそのまま「サンキュー」で終わらせてる日本人がいたぞ! それじゃあ、おじさんこんな格好までして、浮いちゃってるじゃない・・。

聖ロコマン教会のある牧草地と城の入り口

 8月の上旬ころ城に入るにはかなり待たされるというが、おいらが行った9月上旬はそんなに待たずに入れた。右の写真は城内部への入り口で、国旗のついたアーケードがありますが、その国旗のアーケードに並んで、その列が定員に達すると入場となり、その国の言葉の解説のテープが城内で流れるということです。韓国人がいました、どこに並ぶかな?と思ったら、イギリス国旗に並びました。イタリア人がいました。イタリア国旗のところに並ばないで、日本国旗に並びました。「なんでやねん?」この人たち仕組みが分かってないんじゃないの? と、最初思いましたが、実は要領のいい人じゃないかなと思いました。というのは、イタリア国旗はほとんど人がいなくて、定員になるのに待たされるけど、日本国旗の所は一番多くの人が並んでいるんで、直ぐは入れるから、説明なんか日本語でもいいから早く入れるぞ、ということで日本国旗の所に並んだんじゃないかなと。
 フュッセンの駅前にレンタルチャリがある。城へはレンタルチャリがいいと思う。城だけじゃなくて、少し離れた牧歌的な場所に、たいへん可愛い聖ロコマン教会とかもあるんで、のんびりブラブラとするがよい。ただ、場違いなのは、迷彩色の軍服を着たドイツ軍のおにいさんたちが、むき出しの機関銃(たぶん本物)をもって、その辺の道を歩いている。訓練のようである。バックにアルプスも見えるので、一瞬中立国のスイスと錯覚をする。徴兵制を行っているスイス、「おもちゃの軍隊」ともいわれますが、スイスのここかしこに軍事施設がありました。