ファドーツのメイン通り

 首都ファドーツのメイン通り。一方通行。この通りを端から端まで歩いても10分とかかりません。
 この直ぐ裏の山の上に公爵様の屋敷が見えます。屋敷の窓からこのメイン通りと町並みがよく見えるだろうと思われる。屋敷は公爵様が生活しているので中には入れませんが、近くまで行って外からは写真撮影とかできるそうです。この公爵様の元をたどると、もともとはオーストリアのハプスブルク家の家臣だったそうで、当時、神聖ローマ帝国の領主様会議に出席するのがステータスのようで、どうしても参加したくてしたくてたまらなく、たまたま売りに出された領地を買って、領主様になったそうです。そのせいか通貨はむかしオーストリアシリングを使っていたようです。でもシリングの大インフレなどの通貨不安により、より安定の高いスイスフランに切り替えたそうです。外交などもスイスに委任し、オーストリアとの国境にはスイスの税関がおります。公用語はドイツ語。
 街を歩いている人々のほとんどが観光客のようです。日本人も多い。もしこの国が独立国ではなく、スイスの一州のひとつであったら、こんなにも観光客が来ているだろうか疑問である。この国の国会議員は15人いて、しかも二大政党制だというから驚きだ。人工は3万人強で、面積は東京の世田谷区の約2倍だそうだ。そして美しい山や川がある。東京の荒川区の区議会議員が何人いるかは知らないが、人工は17万人、面積が約5分の一として、山は無いし、汚い川(隅田川、荒川)が流れている。・・・どっちがいいんだろうか?比べてはいけない。
 「リヒテンシュタインに来た」という入国スタンプは、ファドーツのメイン通りの真ん中あたりにある観光局でパスポートに押してくれる。観光局で、というのがいかにも平和的でいい。ぜひ押してもらいましょう。(2SFr)*ちなみに日本政府はこの入国スタンプを快く思っていない。観光用のモノで正式国家の入国スタンプとは認めていないため、たんなるパスポートへの落書きとしか思っていない。
 もしこの国に中央諜報局とかいうのがあって、スパイが他国に派遣されてたりしたら世界中の人々はどういうリアクションを起こすだろうか・・?想像もつかない。