ローテンブルク マルクス塔

 ドイツの街では大抵英語が通じるようです。しかし、それがかえって旅を面白くない物にしている。ドイツに来てまで英語など聞きたくはない。ドイツに来てるのだから、やはり本場のドイツ語を聞きたいでしょう。しかし、ドイツの人は日本人を見ると大抵英語で話すんです。たぶんそれは、日本人がドイツでやたら英語を使うものだから、日本人はどうせ英語しか話せないんだろう、ドイツ語なんてどうせ話せないんだろうと、思われているに違いない。だから「ドイツやスイスではドイツ語を使おう!」英語をやたらに使わないで欲しいです。今世界中でどれぐらいの人が英語を使っているか知らないけど、多めにみても、5億人ぐらいでしょうか? でも、世界で一番多くの人が使っている言語は圧倒的多数の中国語です。中国には15億人もいる。北京語が15億人全員に浸透しているとは限らないが、でも一番多くの人が使っている言語には違いない。しかも、これからの世界の経済の中心は中国になることを考えると、英語よりも北京語を学んだ方がいいよ。
 ローテンブルクは本当に日本人が多いよね。8月のこの街の人口の1%は日本人じゃないのかい? だから挨拶ぐらいは日本語で話しかけてくる。 夜、街を歩いてたら、地元のちょっと不良女子高生風の女の子が「こんばんは」なんて言っていたぐらいだらか。日本のちょつと不良女子高生風の女の子が「グーテンアーベント」を知っているとは思えないし、いかにこの街は日本人が多いかということだ。 でも、ドイツのちょっと不良女子高生風でも、若い女の子ってすごく綺麗な子が多いですね。かわいいと言うよりも綺麗なんです。お人形さんのように。 ローテンブルクの夜の街をあるいてたら、同じく不良女子高生風の女の子が二人が近寄ってきた。けっこう綺麗な子でした。そしてなんかドイツ語で言うんです。「ハッペン シガレット?」。・・何言っているのか分からないので、「ヴィー?」って聞き返したら、また同じように「ハッベン  シガレット?」みたいなことを言っていたので、たぶん「タバコ持ってる?」ってきいてんだろうなと理解した。ドイツ語は地方によって凄い方言があると聞いた。それに日本でもあるように若者の言葉というのもあるだろう。ましてや不良女子高生風の女の子が教科書どおりの標準ドイツ語なんて話すはずがないだろう。「ハッベン シガレット?」は、ローテンブルク地方の不良高校生の間で使っているドイツ語か? 標準ドイツ語の「ハーベン ズィー シガレット?」日本語でいえば「たばこを持っていますか?」を、日本でいうところの「モク もっとるけ?」みたいなものかな? とにかくタバコは持っていなかったので、持ってないていったらまた街の中へ消えていった。
 ちなみに日本語の「あっ、そう。」と、理解したときに言うのが、ドイツ語では「アッ、ゾー」という。アクセントも日本語に似ていて面白い。

ローテンブルクの清掃局。黄昏のマルクト広場。タウバー川に架かるドッペル橋から、丘の上に建つローテンブルクの街。プレーンラインから、右手の坂を下りて城門を出ると、ドッペル橋まですぐです。ここには日本人はいないどころか、ドイツ人もほとんどいません。たまに地元の車が通るだけです。ホントにドイツドイツしてて静かでいいですよ。