高天原温泉
とんでもない山奥にある高天原温泉。
北アルプスの山奥深く、水晶岳と赤牛岳の鞍部にある温泉沢の頭の
沢を下ったところにあるが、そのルートには正規の道はない。
(崩壊が常にあり、人も殆ど通らない尾根筋のため)
正規の道はぐるっと迂回して雲の平から下るか、薬師沢沿いの道を
登ってくるしかない。その地点への交通手段は徒歩以外になく、
どの道を使っても、まる二日はかかるので、往復で4日は必用となる。
写真の奥のビニール囲いは女性専用である。なお、この温泉は大雨や
雪崩などで何度か崩壊し、再訪したときにはこの浴槽は無く、新しい
浴槽は沢の少し上部に再建されていた。写真には多く人が写っているが
これは夏のお盆の最盛期のためで、この時期を外せば人はかなり少なくなる。
この近くにはテント場はなく、少し離れたところに高天原山荘があるだけ。
そのためテント山行の人は雲ノ平からまる一日仕事で温泉に入りに来なくては
ならない。国立公園内では、指定地以外はテント厳禁である。
この温泉の少し先には「夢の平」とよばれる池と池糖の別天地がる。
さらにその先には、踏み後程度の道無き道が黒部川上廊下から黒部湖まで
通じている?ようだ。。
浴衣姿の騒がしい温泉地しか知らない人たちには、無縁の温泉である。