黒部五郎平のテン場
北アルプスの山奥深く、黒部五郎岳と三俣蓮華岳の鞍部にある。
その地点への交通手段は徒歩以外になく、どの道を使っても
二日はかかるので、往復で4日は必用となる。
向こうに見える赤い三角屋根の建物は黒部五郎小屋。現在はこの小屋の前に、
これより大きめの新しい小屋が建っている。
ここでテント張りの受付をする。一人500円。この値段は山小屋の宿泊料
が値上がるなか、十数年来変わっていない。ここの地形はすり鉢の底のような
地形であるためか、北アルプス天然水は渇水時でも豊富で、しかも美味い。
だが、その地形が災いして、大雨時は水浸しになる。この写真の空模様をみても
わかるように、この日の夕方から翌日にかけて嵐となった。翌朝、写真の左の
黄色のテントは浸水し、強風で潰れていた。その中で人がうごめいていた。
オートキャンプ場の団地のように区画された殺風景なところにわざわざ予約までし、
高い使用料を払ってキャンプ?を楽しんでいるような人たちには無縁のキャンプ地
である。