四国八十八箇所札所案内
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34/9/15.453,134/30/23.683
発心の道場・阿波の霊場
第1番 霊山寺 御本尊:釈迦如来
「一番さん」と親しまれる第一番札所。聖武天皇の勅願による建立と伝えられています。四国遍路はここで衣裳を整えられ(購入)、住職から十戒を授けられて旅立つ。
第2番 極楽寺 御本尊:阿弥陀如来
本尊の阿弥陀如来像は空海の作と伝えられている重要文化財です。手植の長命杉があり、子授け、安産信仰で有名です。
第3番 金泉寺 御本尊:釈迦如来
ここも聖武天皇の勅願による建立と伝えられ、弁慶の力石や覗くと92才まで長寿を保つというユニークな古井戸があります。
第4番 大日寺 御本尊:大日如来
ご本尊の大日如来は秘仏になっており、空海の作と伝えられています。33体の千手観音も安置されています。
第5番 地蔵寺 御本尊:勝軍地蔵菩薩
コの字型にめぐらした回廊をもつ羅漢堂に、等身大の五百羅漢が並ぶのは圧感ものです。
第6番 安楽寺 御本尊:薬師如来
温泉山の名もあり、かつては近くに温泉が湧き出ていたそうです。広大な境内に本堂、大師堂、講堂などが並んでいます。
第7番 十楽寺 御本尊:阿弥陀如来
808年頃創建の古刹で、本堂は城郭風の堂々たる屋根をもっています。広い境内に大師堂、書院が並んでいます。
第8番 熊谷寺 御本尊:千手観音菩薩
鬱蒼とした参道を行くと、その奥に本堂、大師堂があります。脇侍の不動明王と毘沙門天は運慶の作です。
第9番 法輪寺 御本尊:涅槃釈迦如来
本尊の涅槃釈迦如来は空海の作といわれ、四国霊場中唯一の涅槃像です。建物は何度か火災にみまわれ、現在の建物は明治に復元。
第10番 切幡寺 御本尊:千手観世音菩薩
仁王門から300段余りの石段が続きます。その正面に本堂があり、本尊の千手観音は空海作と伝えられます。
第11番 藤井寺 御本尊:薬師如来
「お薬師っさん」の名で知られているお寺です。境内には空海の植えたといわれる藤の木が五色に咲きます。遍路宿と寺が寄り添って建っています。
第12番 焼山寺 御本尊:虚空蔵菩薩
標高800mの四国山中にあり、霊場の難所の一つに挙げられる。毒蛇のため火の海となった山に空海が登り、祈祷により封じ込めたという伝説があり、その洞窟があります。
第13番 大日寺 御本尊:十一面観世音菩薩
鮎喰川沿いにあり、境内は老樹に包まれ霊場らしさが漂います。空海が大日如来のお告げで創建したといわれます。
第14番 常楽寺 御本尊:弥勒菩薩
815年、空海がこの地に立ち寄り17日間修行をした後、弥勒菩薩を彫ったといわれます。弥勒菩薩が本尊の寺は88カ所中ここだけです。
第15番 国分寺 御本尊:薬師如来
聖武天皇の勅令で全国66カ所に建てられた国分寺の一つです。当時は七堂伽藍の壮大な寺だったといわれます。重厚な本堂と礎石が当時の様子をしのぶことができます。
第16番 観音寺 御本尊:千手観世音菩薩
741年、聖武天皇の勅願道場として建立されたといわれています。
第17番 井戸寺 御本尊:七仏薬師如来
空海が錫杖で掘ったといわれる「面影の井戸」があり、寺名の由来になっています。重要文化財の十一面観音立像をはじめ、仏像の多いことでも知られています。
第18番 恩山寺 御本尊:薬師如来
かつては密厳寺といい、女人禁制の寺でした。後に空海が禁制を改め恩山寺としたといわれます。桜の名所としても知られています。
第19番 立江寺 御本尊:延命地蔵菩薩
邪心や悪事を働いた人は空海のおとがめを受けるとされ、それを取り締まるために霊場の4カ所に置かれた関所の一つ。罪を犯した女人が鉦に髪を巻き上げられたという鐘楼があります。
第20番 鶴林寺 御本尊:地蔵菩薩
標高550mの鷲ヶ尾山頂にあり、深い樹林の中に本堂、六角堂、三重塔が並んでいます。空海作といわれる地蔵菩薩が本尊です。
第21番 太龍寺 御本尊:虚空蔵菩薩
標高600mの太竜寺山中にあります。竜が住んでいたという伝説があり、空海が青年時代に修行をしたことで知られています。寺へは鷲敷町よりロープウェイでも登れます。
第22番 平等寺 御本尊:薬師如来
816年の創建で、空海が100日間修行をしたと伝えられます。石段途中に空海ゆかりの井戸があります。また、野宿遍路が盛んに行われる地でもあります。
第23番 薬王寺 御本尊:薬師如来
厄除根本祈願所として大変有名です。本堂へは女厄坂33段、男厄坂42段、男女厄坂61段の石段があり、石段ごとにコインを置いて登る習わしがあります。また近くの海岸はウミガメの上陸地としても有名です。
修行の道場・土佐の霊場
第24番 最御崎寺 御本尊:虚空蔵菩薩
室戸岬にあり、近くの金剛頂寺の西寺に対し東寺とも呼ばれます。空海の開基といわれ、境内への道は歩いて30分の険しい遍路道です。薬師如来三尊等の重要文化財があります。
第25番 津照寺 御本尊:楫取地蔵菩薩
本堂までは100段ほどの急な石段です。空海の作と伝えられる本尊の楫取地蔵菩薩は、延命地蔵として親しまれ、海上安全の信仰を集めます。
第26番 金剛頂寺 御本尊:薬師如来
室戸岬の西、岬の頂上にあります。霊宝館には多くの重要文化財が所蔵されています。
第27番 神峯寺 御本尊:十一面観世音菩薩
霊場4カ所ある関所の一つです。標高632mの神峯山山頂にあり、急勾配の遍路道を登って行きます。
第28番 大日寺 御本尊:大日如来
行基により開かれたといわれる古寺。かつては七堂伽藍があったといわれます。
第29番 国分寺 御本尊:千手観世音菩薩
聖武天皇の勅令で全国66カ所に建てられた国分寺の一つです。金堂、梵鐘などの文化財が多くあります。
第30番 善楽寺 御本尊:阿弥陀如来
30番札所は、実は二寺あります。善楽寺の前身が土佐一宮の別当寺で、その奥の院にあたるのが安楽寺。前者を第30番開創、後者を第30番奉安として区別しています。
第31番 竹林寺 御本尊:文殊菩薩
五台山にある行基建立の名刹です。本堂の文殊菩薩像や、夢想国師作といわれる庭園がみものです。それに宝物殿には重要文化財が多数所蔵しています。
第32番 禅師峰寺 御本尊:十一面観世音菩薩
別名峰寺として親しまれ、「船魂の観音」として猟師の信仰が厚い。境内には屏風岩などの奇岩が多い。
第33番 雪蹊寺 御本尊:薬師如来
もとは高福寺で、長曽我部元親の菩提寺です。本尊の薬如来座像は運慶の作と伝えられ、脇侍の3体や毘沙門天はその子、湛運の作といわれています。
第34番 種間寺 御本尊:薬師如来
安産のお薬師さんとして有名です。そのは薬師如来百済仏師の作と伝えられます。また土佐最古の寺です。
第35番 清滝寺 御本尊:厄除薬師如来
医王山の中腹にあり、厄除け、安産の寺として親しまれています。薬師如来銅像の中の厄除け階段くぐりがあります。
第36番 青龍寺 御本尊:波切不動明王
本尊の波切不動明王は名の如く、海の守り神として漁師の信仰が厚い。寺には船の絵を描いた絵画が多数掲げられています。
第37番 岩本寺 御本尊:不動明王他
境内には本堂と大師堂がひっそりと建っています。子守桜、三度栗、口なし蛭などの七不思議が伝わります。
第38番 金剛福寺 御本尊:三面千手観音菩薩
空海が自分で刻んだ千手観音を安置し建立したと伝えられています。境内からの展望も良く、お遍路さんの泊まりも多いです。
第39番 延光寺 御本尊:薬師如来
寺山さんと呼び親しまれる土佐最後の寺です。行基による創建で、空海が修行したと伝えられています。
菩堤の道場・伊予の霊場
第40番 観自在寺 御本尊:薬師如来
平城天皇の勅願所として空海が開いたということで有名な古刹。後に宇和島藩主伊達宗利が祈願所として再興しました。
第41番 龍光寺 御本尊:十一面観世音菩薩
807年、空海が行脚の際、仏像を自ら彫り堂宇に安置したのが起こりだと伝えられています。
第42番 仏木寺 御本尊:大日如来
空海が楠に大日如来を刻み、眉間に宝珠を納めて本尊にしたと伝えられています。
第43番 明石寺 御本尊:千手観世音菩薩
円手院正澄が開基。空海が再建し源光山と改号。杉、檜などの大樹が境内を取り囲んでします。
第44番 太宝寺 御本尊:十一面観世音菩薩
701年(大宝元年)の創建と伝えられ、寺の名前もそれに因みます。幾度かの火災で建物は焼失、現在のものは明治に再建したものです。
第45番 岩屋寺 御本尊:不動明王
815年の創建と伝えられます。標高560mにあり、境内には200m以上の岩峰群がそそり立ちます。その真下には堂宇が並びます。
第46番 浄瑠璃寺 御本尊:薬師如来
708年、行基による創建と伝えられます。境内には天然記念物のビャクシンの古木が茂ります。
第47番 八坂寺 御本尊:阿弥陀如来
伽藍建立の際、八カ所の坂を切り開いて道をつけたことから、八坂寺といわれるようになったという。
第48番 西林寺 御本尊:十一面観世音菩薩
741年、行基の建立と伝えられます。後に空海が再興したとも。壮麗な仁王門、本堂、大師堂は江戸時代のものです。
第49番 浄土寺 御本尊:釈迦如来
孝謙天皇の勅願所で、空海が66坊を建てて再興したと伝えられます。空也上人の手植えといわれる松もあります。
第50番 繁多寺 御本尊:薬師如来
孝謙天皇の勅願所で、往時は120の末寺を数える大寺院だったようです。今は本堂、大師堂、聖天堂があるのみ。
第51番 石手寺 御本尊:薬師如来
728年の創建。もと安養寺。鎌倉時代には隆盛を極め、その名残の仁王門は国宝に指定されています。
第52番 太山寺 御本尊:十一面観世音菩薩
古木が鬱蒼と茂る中に長い参道がのびています。豪壮な仁王門や、十一面観音立像等7体は重要文化財で、雄大な本堂は国宝です。
第53番 円明寺 御本尊:阿弥陀如来
もとは知気の海岸にあったものを、1633年に現在に位置に再建されました。八脚門、中門、本堂、大師堂が並びます。
第54番 延命寺 御本尊:不動明王
近見山の麓にあります。行基の開創と伝えられ、往時は隆盛をみたといわれますが、今は本堂、大師堂などを残すのみです。
第55番 南光坊 御本尊:大通智勝如来
今治の沖合の大三島にある大山祗神社の別宮。海が荒れると参拝が出来ないのでここにつくられたそうです。
第56番 泰山寺 御本尊:地蔵菩薩
蒼社川の氾濫を防ぐため、空海が加護を祈って地蔵尊を安置したことに始まると伝えられます。
第57番 栄福寺 御本尊:阿弥陀如来
嵯峨天皇の勅願所。本尊の阿弥陀如来像は、空海が瀬戸内海の風波の平定を祈願したときに現れたという。
第58番 仙遊寺 御本尊:千手観世音菩薩
作礼山の山頂にあります。本尊の千手観世音菩薩は天智天皇の守護仏だったと伝えられます。瀬戸内海の展望が良いです。
第59番 国分寺 御本尊:薬師如来
聖武天皇の勅願により諸国に建てられた国分寺の一つ。本堂、大師堂が丘陵を背にして建っています。
第60番 横峰寺 御本尊:大日如来
役行者の開基といわれる古寺。石鎚山の山腹にあり、霊場中最大の難所の一つに挙げられます。明治の神仏分離までは石鎚神社の別当地で、石鎚山の西の遙拝所でした。
第61番 香園寺 御本尊:大日如来
「子安の大師さん」として関西一円ではたいへん親しまれています。
第62番 宝寿寺 御本尊:十一面観世音菩薩
聖武天皇と光明皇后の勅願によって創建されたと伝えられます。本尊は秘仏ですが、光明皇后を模した十一面観音だといわれます。
第63番 吉祥寺 御本尊:毘沙門天
本尊は空海作と伝えられる毘沙門天です。境内の福聚閣は法隆寺の夢殿を模したもので、六福神を祭っています。
第64番 前神寺 御本尊:阿弥陀如来
桓武天皇の勅願による建立と伝えられます。明治までは石鎚権現をまつる石鎚神社の別当寺でした。石鎚山への登山者はここで参拝をします。
第65番 三角寺 御本尊:十一面観世音菩薩
行基の創建と伝えられ、三角寺山の山腹にあります。安産信仰の厚い寺です。空海が設けとという三角形の護摩壇が由来です。
浬槃の道場・讃岐の道場
第66番 雲辺寺 御本尊:千手観世音菩薩
讃岐一番目の札所は、実は徳島県にあります。阿讃山脈の山上にあり、ロープウェイで登られます。吉野川の眺めが良いです。
第67番 大興寺 御本尊:薬師如来
小松尾寺とも呼ばれます。空海作と伝わる薬師如来が本尊です。
第68番 神恵院 御本尊:阿弥陀如来
琴弾公園内にある第69番札所の観音寺の境内にある、霊場中唯一の一カ所二ヶ寺の珍しい札所。
第69番 観音寺 御本尊:聖観世音菩薩
奈良時代に、琴弾八幡宮の別当寺として建立。枯山水庭園の巍巍園が見所です。
第70番 本山寺 御本尊:馬頭観世音菩薩
財田川の北岸にあります。807年、平城天皇の勅願により空海が創建したと伝えられます。寄棟り、本瓦葺きの本堂は国宝です。
第71番 弥谷寺 御本尊:千手観世音菩薩
弥谷山の中腹にあります。100段余りの参道の石段を登ると、幽玄な空間に境内があり、多数の堂宇が立ち並んでいます。本堂裏の岩壁に刻まれた無数の磨崖仏や石仏は見物です。
第72番 曼荼羅寺 御本尊:大日如来
596年、推古天皇の佐伯一族の氏寺として建立と伝えられます。後に唐から帰国した空海が曼陀羅を安置したという。
第73番 出釈迦寺 御本尊:釈迦如来
空海が自ら刻んだ虚空蔵菩薩を安置したと伝えられる寺です。
第74番 甲山寺 御本尊:薬師如来
嵯峨天皇の勅令で、満濃池の工事を指導した空海が、その成功を祈って薬師如来を刻み安置したことに始まると伝えられます。
第75番 善通寺 御本尊:薬師如来
空海誕生の地として知られる真言宗善通寺派の総本山。金剛峰寺、東寺とともに、弘法大師三大霊跡の一つです。境内は広大で、金堂、五重塔のある東院と、御影堂、礼堂、中殿などからなる西院に別れています。
第76番 金倉寺 御本尊:薬師如来
774年の創建と伝えられます。空海の甥、智証大師誕生の地。乃木大将ゆかりの地としても知られ、「妻返しの松」もある。
第77番 道隆寺 御本尊:薬師如来
和気道隆が開いたという古寺。弘法大師、智証大師、理源大師らが止舎したという由緒ある寺です。
第78番 郷照寺 御本尊:阿弥陀如来
瀬戸内海に臨む青ノ山山麓にあります。本堂、大師堂などがあります。
第79番 天皇寺 御本尊:十一面観世音菩薩
1164年、讃岐に流された崇徳天皇の遺骸を仮安置したというお寺です。
第80番 國分寺 御本尊:十一面千手観世音菩薩
讃岐国分寺跡の礎石が残っています。本堂、銅鐘、千手観音立像が重要文化財。国道11号線沿いで、大きな松並木がある。
第81番 白峯寺 御本尊:千手観世音菩薩
五色台の一峰、白峰にあります。崇徳天皇ゆかりの地で、御陵も近い。石段を登った広い境内に本堂、大師堂、薬師堂など多くの堂宇が建っています。
第82番 根香寺 御本尊:千手千眼観世音菩薩
五色台の青峰にあります。智証大師の開基。樹齢千年といわれるケヤキが見物です。紅葉の名所でも知られています。
第83番 一宮寺 御本尊:聖観世音菩薩
703年頃の創建。隣接して立つ田村神社の別当院として繁栄したこともあります。
第84番 屋島寺 御本尊:十一面千手観世音菩薩
749〜757年、唐から来た鑑真の開基と伝えられる。山門正面に朱塗りの本堂、右に蓑山大明神、大師堂、左に源平合戦の遺物を展示している宝物殿があります。寺の横に立つ名物、太三郎狸が人気です。
第85番 八栗寺 御本尊:聖観世音菩薩
空海の開基と伝えられます。八栗天でも知られ、商売繁盛の信仰を集めます。五剣山山腹にあり、ロープウェイで登れます。
第86番 志度寺 御本尊:十一面観世音菩薩
推古天皇の625年の創建と伝えられます。志度寺縁起絵図や十一面観音両脇寺立像三体など重要文化財の仏画、書状が見物です。
第87番 長尾寺 御本尊:聖観世音菩薩
行基創立とつたえられる古寺。江戸時代、高松藩主松平頼重の手厚い帰依を受けて隆盛しました。1月7日の大会陽福奪いで有名です。
第88番 大窪寺 御本尊:薬師如来
88カ所結願の寺。本堂内に、金剛杖、菅笠などの無数の奉納品がある。門前には多くの茶店が並び、山菜料理やおんごくそばなどがあり、人気。
番外札所第1番 鯖大師 御本尊:弘法大師
阿波最後の23番札所と、土佐最初の24番札所の間にあり、この間は海岸線沿いだが距離も長く、遍路にとってはかなりの難所であった。その間に立ち寄れる鯖大師が番外札所として立ち寄る人が多くなった。境内には山をくりぬいたトンネルで、ミニ四国88カ所巡りが出来るようになっている。
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