「のんびりいこうぜ」個人投資家の3つの基本

1、東証一部銘柄で国際優良企業。
2、業績が将来にわたって好業績予想。
3、中長期に投資する。


 株の投資はギャンブルではない。短期トレードや目先の利益を考えているのは投機です。
ギャンブルは運の良い一握りの人たちだけが儲けて、大勢の人が損をする仕組みになっています。
株も投機はそれに近いです。
しかも株はプロフェッショナルな人たちが世界中から仕掛けに来ます。そんな人たちとまともに
勝負してもとうてい勝ち目はなく、餌食にされるだけです。競馬新聞の本命、大穴ごとき書店
で売っているような推奨銘柄本に頼っていると痛い目に逢うこと請け合いです。
 機関投資家は期日までに一定の利益をあげないといけませんが、しかし個人投資家は期日が
ないので、上記3つの条件が当てはまる限り、その銘柄に投資し続ければいいのです。
売るときはその条件から外れてしまったときです。
日々の株価変動に一喜一憂する気持ちは分かりますが、気にしなくて良いのです。
さらに貧乏人は得た利益をすぐに使いたがりますが、それがいつまでたっても貧乏人のたる所以です。
長者は得た利益はさらに再継続投資してさらに大きな利益を得ているのです。
お金を遊ばしていない、お金にも働かせているのです。....まあ配当ぐらいは使ってもいいと思いますが。

 下図はあのバブル期からの日経平均株価チャートです。

 バブル期最絶頂期の1989年12月29日の大納会終値は38,915円。
ところが翌年のバブル崩壊で急落20,000円を下回り、その後政策の失敗などもあり、
2002年には10,000円を下回るまで下落。そして現在は16,000円代まで回復していますが、
バブル期の市場最高値の半分も回復していません。
 これを上の3つの基本銘柄に相当する銘柄に当てはめてみると、例えば、トヨタ自動車
の場合は、1989年12月29日同日の終値は2540円。そしてバブル崩壊後の最安値は、
1992年の1200円代と半額になってしまっていますが、ところが現在のトヨタ自動車の
株価はいくらでしょうか? 2006年10月現在7000円、上場来高値を更新中です。例えば、
最悪のバブル最高値時に254万円投資したとしても、現在まで持っていたら、700万円に
なっていたということです。
 他にも例えばキヤノンならば、1989年12月29日の終値1830円。不幸にもこの日にキヤノン
の株を183万円で買ってしまっていたとしても、2006年10月現在6700円。しかもキヤノン
は2006年の夏に株式3分の1分割し、保有株式が増えました。しかも配当はそのままなので、
実質増配というおまけもあります。よって分割前の株価で計算すると現在の株価は1万円を
超える水準です!最悪のバブル最高値の183万円で買ってしまったにもかかわらず、現在の
持ち株価格は1000万円ということです!
ホンダも同様です。ホンダの場合、たとえばバブル崩壊後の最安値でたまたま買ったとすれば、当時
1000円以下だった株価が現在は4000円半ば、で、ホンダも2006年夏に株式2分割(持ち株が2倍)
したので分割前の株価でいうならば、9000円。100万円が900万円になったと言うことです。
ここでもう一度日経平均株価のチャートを見てみましょう。あらためてその違いが分かります。
日経平均は2002年から2003年にかけてITバブルの崩壊でもう一度最底まで下げていますが、
トヨタ、キヤノン、ホンダ等は下げても既に上昇しているので最も底まで下げていません。
優良銘柄といえども、短期的には下げて調整するときもあるのは当たり前。下げるから上がる。
しかもこれらは現在上場来高値を更新中なので、 買った人の誰も損をしていないと言うことです。

なぜ国際優良銘柄は長期的には上がるのか。それは世界の株の常識、基本!
株で莫大な財をなし、ビル・ゲイツに次ぐ世界の金持ち2位のウォーレン・バフェット
もみんなこの基本を基本とした。
東証一部で時価総額も大きく、仕手に振り回されることもなく、
安心感があり、国際的に通用するから外国人が買いに来る。
経営者が世襲しているような企業はダメだ。無能・無責任な経営者はダメだ。
会社名が何をしているか分からないような会社はダメ、特にアルファベット3文字だけ
の企業名とか。格好いいとでも思っているのか経営者の無能さが良く現れている。
無能な経営者のもとでは人材が育たないから企業自体も育たない。
例え、現在の業績が良くても、経営者が無能になったらその株は手放した方が
いいだろう。逆にいえば、経営者の優れている企業に投資すればよい。
だから日々の株価変動より経営者の言動に注目する方が大事。
さて、
*この株投資の基本は「バイ・アンド・ホールド」といい、買ったブルーチップ
(優良銘柄株)をずっと持ち続けることであるが、たしかにこの方法は日々の値動きを
気にすることなく、銀行預金利息を大きく上回るそれなりの利益を生む。
だが、10年、20年保有しつづけたとしても、せいぜい数倍程度の利益しか上がらない。
「数倍で充分です!」というのならこの株の基本を良しとしましょう。しかし、もっと
高嶺を目指すならば、この基本のみでは見ての通りダメですね。
 株式投資の指南書の多くも、たいていこの「バイ・アンド・ホールド」を推奨している。
しかもウォーレン・バフェットさんがこの投資で大成功し、そう言ったものだから。投資の
神様と言われる彼のお言葉は、「神のお言葉」、宗教的に疑う余地無し。ところが既に時代が
違う。バフェットさんの時代は高成長時代で、たしかに「バイ・アンド・ホールド」で
年率20%を越える利回りで運用できた。ところが成熟した市場ではもはや年率20%を越える
利回りを続けられるの優良企業があるだろうか。その当のご本人のバフェットさんも、もはや
米国では「バイ・アンド・ホールド」で投資できる企業はないようだと申して、中国の
ペトロチャイナに投資しているではないか(さまざまな圧力で売却済み)。
年率20%を越える複利運用を期待するならば、
「バイ・アンド・ホールド」は日本でも、もはや通用しない古い投資方法と考えるべきでしょう。
 さて、もし、多少のリスクと日々の労力を必要としますが、もっと高嶺を目指したいと思うならば、
「複利運用で100万円を30年間で1億円に!」を参考に。。


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